外構工事の進め方・流れを解説!問い合わせから完工まで

この記事では新築の家を建てる時や自宅のリフォーム時に必要となってくる「外構工事」の進め方についてご紹介していきます。

基本的に外構工事は建物が完成した後におこなうものです。

そのため、工事に入るタイミングやいつから業者に相談すれば良いかちょっと分かりづらいところがあります。

そこで、ここでは外構工事に掛かる時間や相談~工事着手~完成までの流れを詳しくまとめました。

また、合わせて外構工事を依頼する際に知っておきたい注意点や業者選びのポイントについても説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

新築で外構工事を進めるタイミング

新築戸建ての外構工事を依頼する場合、基本的に工事が着手されるのは建物の引き渡しが終わった後となります。

そのため、外構工事を依頼するときは最低でも引き渡し日1~2ヶ月前までに設計・見積もり・契約などを済ませておかなければなりません。

なお、設計や見積もりといった部分は複数回の打ち合わせを経て決まっていきます。

「外構工事業者に連絡をする」⇒「どういった外構を作りたいか相談する」⇒「自分の意見と業者のプランをすり合わせる」といった工程だけでも1ヶ月は掛かりますので、選ぶ業者の忙しさ次第では建物引き渡し予定日の3ヶ月以上前から動き出すことも珍しくないわけです。

さらに外構工事の業者を選定するときには1社だけでなく、2~3社の見積もりを取ることが一般的です。

こうした作業を同時に進めるとなると、より余裕を持ったスケジューリングが必要となってきます。

もちろん外構工事のプランニングは工事をする外構物の種類や規模によっても変わってきますので、郊外の広い敷地に家を建てる際には半年前くらいから動き出しておきましょう。

外構工事を始めるタイミングが遅くなると「入居する時期がズレる」⇒「賃貸と住宅ローンのダブル支払いで家計がきつくなる」といった不都合が発生してしまいます。

ちなみに建物完成後、先に入居を済ませた状態で外構工事をおこなうケースも多いのですが、この場合はある程度「工事業者の出入りがある(プライバシー的な部分)」「工事に掛かる騒音」などを理解しておきましょう。

それでは次に外構工事の進め方やその流れについて解説していきます。

外構工事の進め方・流れ

外構工事の一般的な進め方や流れは以下の通りです。

1. 業者選び・問い合わせ

2. 現地調査・打ち合わせ

3. 見積もり確認・契約

4. 施工開始

5. 完工・支払い

それぞれに関するいくつかのポイントを見ていきましょう。

業者選び・問い合わせ

外構工事の依頼先には大きく分けて「専門の外構工事業者」と「ハウスメーカー」の2つがあります。

このうちおすすめは専門の外構工事業者の方です。

家を建てているハウスメーカーに外構工事を依頼すれば打ち合わせの回数が減り、手間が省けるといったメリットはあります。

ただし、やはり外構工事の専門業者ではないため経験や知識が乏しく、さらに費用が余計に掛かるケースも少なくありません。

そのため、外構工事をお願いするなら専門の業者を頼った方が良いわけです。

優れた外構工事専門業者を選べば作業がスピーディーでアフターケアも万全です。

また、ハウスメーカーに依頼するより費用を安く抑えられることが多いので、自分が満足する外構デザインに近付けられるといったメリットがあります。

なお、外構工事の専門業者は「外構工事 〇〇(地域名)」でネット検索すれば複数の業者がヒットします。

いくつかの業者を調べ、実績・景観が豊富そうなところにまずは問い合わせてみましょう。

現地調査・打合せ

外構工事を依頼する業者を選んだら、次は現地調査をおこないながら打ち合わせをしていきます。

「隣との境界にはどういった塀を設置するか」「駐車場のスペースや屋根の有無はどうするか」などを担当の方と話し合う時間です。

この段階で具体的なイメージや予算を伝えておくとデザインの設計案や実際に掛かる費用が想像と近いものになっていきます。

ちなみに新築の戸建てを建てていると思ったより建物自体にお金が掛かってしまって、後からおこなう外構工事の予算が不足するといったケースも珍しくありません。

そのため、外構工事に関しては予算に余裕を持ったプランを立てるようにしましょう。

見積り確認・契約

何回かの打ち合わせでデザインの見直しや予算の相談などをおこなったら、最終的な見積もり確認に入っていきます。

なお、外構工事の打ち合わせが1回で終わることはまずありません。

だいたい平均して3~4回は打ち合わせを重ねますので、週に1回の打ち合わせをしたとしても1ヶ月は掛かります。

つまり「問い合わせ」~「現地調査」~「打ち合わせ」~「見積もり確認」までの流れで最低でも1ヶ月は掛かるということです。

場合によっては1ヶ月半や2ヶ月くらい掛かることもありますので、時間に対しては余裕を持っておきましょう。

そして、すべての見積もりが終わりプラン内容に納得したら契約を結んでいきます。

(契約時の注意点などは後述します)

施工開始

施工開始となりましたら、あとは工事が終わるのを待つだけです。

建物自体が完成していて先に入居を済ませてしまいたいという場合には、この段階で引っ越しをおこないます。

なお、外構工事期間は業者の出入りや工事の音などが気になるかもしれません。

ただ、賃貸住宅の費用がもったいないと考える方の多くは外構完成前に入居をします。

このあたりは個人の考え方次第なので、予算や住環境のバランスを計算しながら決めてください。

完工・支払い

外構工事が完成したら、それぞれの外構物の確認をします。

傷などがなく、契約した通りの内容となっていれば支払いをおこない外構工事依頼を完了させましょう。

なお、この段階で傷があったりした場合には外構工事業者に伝えて補修をしてもらいます。

基本的に支払いは工事完了後となりますので、しっかりとそのことも業者に伝えて補修してもらうことが大事です。

外構工事業者の選び方・注意点

それでは最後に外構工事業者の選び方と注意点について説明していきます。

まず外構工事業者の選び方ですが、こちらは実績と経験が豊富なところを選びましょう。

多数の工事経験がある業者を選んだ方が色々なプランを提案してくれるのでありがたいです。

また、実績があり口コミも上々な工事業者であればイメージしたものとかけ離れた工事をされるリスクも減ります。

あとは外構工事契約を結ぶ際には以下のポイントをチェックしてください。

・工事内容と費用

・費用の内訳

・工期

・支払い方法

・瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)に関する部分

外構工事業者に工事を依頼する際には必ず契約書を作成します。

契約書がないと後になって余計なお金を請求されるなど、トラブルの原因となりますのでしっかりと内容を把握した上で契約を締結させましょう。

工事の内容と費用、その内訳に関しては絶対にチェックが必要です。

そして工期も大事な部分となります。

いつから工事を開始していつまでに工事を終わらせるのか?を決めておかないと、完全に入居する日にちが決められず困ってしまいます。

あとは「工事費用をどうやって払うのか?」「どのタイミングで払うのか?」についても契約書で確認をしてください。

そのほか、契約書に「瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)」に関する文言が含まれているかも見ておきましょう。

これは引き渡し時に万が一、施工物に対して傷があった場合「傷を補修する責任が工事業者にある」ということを約束させる部分となります。

以上を確認したら契約を締結して工事に入ってもらってください。

まとめ

外構工事の進め方や流れについてご紹介してきました。

ご覧いただいたように外構工事は始めるまでの間にそれなりの時間が掛かります。

最低でも2~3ヶ月前から打ち合わせを始め、建物の引き渡し1~2ヶ月前には契約を結ぶようにしましょう。

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