【外構工事】 玄関アプローチの種類と費用相場

新築の注文住宅を購入する際には家の内観だけでなく、外観にもこだわりを持ちたいところです。

外観のために必要な工事を「外構工事」と言いますが、最近では雰囲気作りを含めて「エクステリア」とも呼ばれたりします。

そんな外観部分で重要となるポイントのひとつが「玄関アプローチ」です。

玄関アプローチは門扉から玄関までを繋ぐ道部分を指しますが、門扉を開いてすぐに玄関があるよりも玄関アプローチのスペースを確保した方が広々とした印象を与えます。

ここでは、外から見たときの家の雰囲気を決める玄関アプローチの種類や費用の相場をまとめました。

ただいま新築戸建てのデザインや設計を考えている方、リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしていってください。

玄関アプローチの種類

玄関アプローチの費用は使用する素材によって変わってきます。

また、使用する素材は価格だけでなく家の見た目にも影響を与えますので、自宅のデザインにマッチしたものを選ぶことが大切です。

そこで、玄関アプローチに使われる素材の特徴やそれぞれの費用相場を詳しく見ていきましょう。

コンクリート

コンクリートの玄関アプローチ

玄関アプローチに使う素材の中でもっともシンプルなものがコンクリートです。

工事自体が難しくなく、材料の調達も楽ということでコンクリートを玄関アプローチにつかっている家はたくさんあります。

なお、コンクリートの費用相場は1㎡あたり「1~2万円」くらいです。

コンクリートは自宅のデザインが和風であろうと洋風であろうと外観的にマッチさせやすいといった特徴があります。

また、追加で費用をプラスすればコンクリートに目地を入れることも可能です。

素材自体は安く抑えながらデザイン性も取り入れたい方は、そういった方法も検討してみてください。

タイル

タイルの玄関アプローチ

タイルはコンクリートよりも玄関アプローチに使用されることが多い素材です。

「玄関アプローチと言えばタイル」というくらいメジャーな素材なので、形や色のバリエーションがとても豊富でデザインに困ることがありません。

色違いのタイルを並べたり、模様を描いたりとその使い方は実に様々です。

そんなタイルの費用相場は1㎡あたり「1.1~1.2万円」くらいとなります。

コンクリートと同じく費用を安価に抑えられるところが魅力的な部分ですが、種類によっては滑りやすいタイルもありますので選ぶときにはその点も確認しておきましょう。

レンガ

レンガの玄関アプローチ

レンガは洋風造りの邸宅に合わせやすい素材です。

見た目的に植物との相性が良いので、ガーデニングを楽しみたい方から人気があります。

また、レンガは時間が経つにつれて趣のある色合いに変化していくところがおすすめのポイントです。

オシャレさを重視したいといった場合にはレンガがよく使われていますので参考にしてみてください。

そんなレンガの費用相場は1㎡あたり「1.5~3万円」ほどです。

玄関アプローチに使用される素材の中では高価な部類に入りますが、それだけデザイン性には優れているといった特徴があります。

石材

石材の玄関アプローチ

玄関アプローチに使う素材として日本風の家屋と相性が良いものが石材です。

石材はいわゆる日本庭園にぴったりとマッチする素材で、落ち着きのある外観を印象づける役割を果たしてくれます。

そんな石材の費用相場は1㎡あたり「1~2.5万円」です。

石材には石英岩や御影石といった種類がありますが、選ぶ石によっても費用と見た目の雰囲気が変わってきます。

そのため、玄関アプローチに石材を使う場合は庭に植える植物や盆栽、その他の外構物や自宅との総合的な見た目を考えた上で採用してみてください。

枕木

枕木

枕木とは電車のレールの下に敷かれているような木製の素材のことです。

枕木は自然の要素が強い素材なので、庭に咲く花や草などとの相性がよく和風テイストな邸宅にマッチします。

そんな枕木の費用相場は1㎡あたり「1.3~2万円」ほどです。

砂利や石材と合わせて枕木を使うケースも多く、デザイン面ではアレンジがしやすい素材と言えます。

また、枕木はレンガと同じように時間の経過と共に見た目の趣が増していく素材なので、長く住み続ける家にはぴったりです。

そこまで費用が高くありませんので外構のワンポイントとしても使ってみてください。

玄関アプローチの種類を決める際のポイント

玄関アプローチの種類を決める際には、いくつかのポイントを抑えておきましょう。

・歩きやすさ
・水はけの良さ
・防犯性
・全体的な見た目
・工事に掛かる費用

玄関アプローチは毎日歩く場所ですので「歩きやすさ」を重視するというのは大事なことです。

また、この歩きやすさには「バリアフリー」といった観点も含まれてきます。

最近はバリアフリーを目的として玄関アプローチのリフォームを検討する方も増えてきました。

そのため、長く住み続けることを考えれば最初からバリアフリー設計な玄関アプローチにしておくというのも一つのアイディアです。

門扉から玄関までに高低差がある場合はスロープスタイルにする、手すりを設置するなど、その方法は様々ですので検討してみてください。

歩きやすさに付随する部分としては水はけの良さも重要なポイントです。

玄関アプローチに水が溜まってしまうような設計だと、雨が降るたびに靴を汚してしまいます。

そういった不便さを事前に解消するためにも素材選びは慎重におこないましょう。

なお、玄関アプローチ周辺の敷地に砂利を敷き詰めるなどすれば周りの水はけが良く、防犯性も高まるといった効果が狙えます。

あとはやはり自宅や庭との見た目にマッチした素材を選ぶことが大切です。

和風の家であれば石材や枕木といった自然な雰囲気が溢れる素材を、洋風の家であればレンガやタイルといった素材をセレクトしてみてください。

自宅や庭と玄関アプローチの趣が異なると、パッと見たときのオシャレさが随分と変わってきてしまいます。

もちろん最終的には玄関アプローチ全体に掛かる費用との相談になってきますが、次にその費用相場について詳しく見ていきましょう。

玄関アプローチの費用相場

玄関アプローチの費用相場は一般的に30万円~60万円くらいと言われています。

使用する素材、面積、その他の構造物(手すりなど)などによって費用は変わってきますが、概ね上記の費用を目安に考えてもらえば問題ありません。

たとえば50坪ほどの敷地に自宅を建てることを想定すると、玄関アプローチの面積はだいたい2~3坪分になると思います。

平米に換算すると約7~10㎡となりますが、1㎡あたりの単価が3万円のレンガを使ったとしても費用は30万円程度です。

これが単価の安いタイルやコンクリートだとすればさらに費用は抑えられます。

抑えた費用で高低差をなくすための工事をおこなったり、手すりを取り付けたりすればバリアフリーを目的とした玄関アプローチを作ることも可能です。

「面積×使用する素材の単価」を理解しておけば予算を無駄にすることなく素敵な家づくりを目指せますので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

玄関アプローチに使用する素材の特徴や施工に掛かる費用相場などをご紹介してきました。

ご覧いただいたように、玄関アプローチには様々な役割があります。

見た目を重視することはもちろんですが、歩きやすさや防犯性といった部分も大切になってきますので、色々な観点から使用する素材を決めてみてください。