外構工事とは何？種類や費用相場を解説
yokohama-lこの記事では「外構工事」についてご紹介していきます。
外構工事は内装工事と比べて後回しにされがちな箇所ですが、外からの見た目にこだわるのであれば非常に重要な部分です。
また、外構に分類される構造物は色々とあり、選ぶ種類や広さ・面積によって大きく工事費用が変わってきます。
ここでは、そんな外構工事費用の相場などもまとめて解説しています。
これから住宅の購入を検討するという方や外構リフォームを検討している方は、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。
外構工事とは何？エクステリアとの違いは？
まずは外構工事に関する基礎的な概要から説明していきましょう。
「外構」とは、家の外にある構造物のことを指します。
たとえば門柱や門扉、家の周りを囲むフェンスやブロック塀などは「外構」に分類される構造物です。
ちなみに最近では外構工事のことを「エクステリア」とも呼びますが、エクステリアは構造物というより外の空間や環境を整えるといった意味合いが強くなります。
つまり門や門扉は「外構(としての構造物)」となり、その周りを飾り付ける植栽や看板などは「エクステリア(に含まれる装飾物)」として扱うといったイメージです。
ただ、門から玄関までのアプローチは外構としての構造物ですが、空間を彩るという意味ではエクステリアとしても捉えられます。
このあたりはあくまで「ニュアンス」なので明確な区別がないのですが、ひとまず家の外に建てる構造物全般を「外構」と考えてもらえばOKです。
なお、外構には「クローズ外構」「オープン外構」「セミクローズ外構」といった種類があります。
クローズ外構：自分の家の敷地周りに塀や門を設置し、隣の敷地と区切るような形がクローズ外構(日本の住宅の大半はこちら)
オープン外構：塀などをあまり設けず、周りに対して開かれた空間を作るのがオープン外構(海外の家などはこちら)
ゼミクローズ外構：クローズ外構とオープン外構の中間
オープン外構はクローズ外構より費用が安く抑えられる反面、防犯という観点ではやや劣る部分があります。
もちろん住宅を建てる地域や敷地の広さによっても選び方が変わってきますので、このあたりは参考程度に覚えておいてください。
外構工事の種類と費用相場
ここからは外構工事の種類とその費用相場について詳しく説明していきます。
なお、外構工事全体の費用は住宅価格の10％程というのが一般的です。
仮に3000万円の家を建てるのであれば、そのうち300万円が外構工事費用として使われるといったイメージになります。
それぞれの構造物と値段を考えながら自分好みの構想を練ってみてください。
門まわり
「門まわり」は家の顔とも呼ぶべき場所です。
外構工事に含まれる部分としては門柱・門扉・門灯・表札などが挙げられます。
ポストや門まわりの装飾に関してはエクステリアの領域に入るかと思いますが、門柱や門扉だけの費用で考えると15万円～30万円くらいが相場と言えそうです。
なお、門まわりの外構工事では使う素材によって費用が変わってきます。
よく門柱に使われているのはアルミですが、ステンレス鋼材やロートアイアンなどの素材を採用するケースも少なくありません。
また、門扉の広さや大きさといった点も費用に繋がる部分となりますが、門に関しては多少金額が張ったとしても納得のいくものを建てたいところです。
ちなみにオープン外構設計にする場合は、この門柱や門扉が必要ないこともあります。
とは言え、やはり日本の場合だと防犯上「門はあって欲しい」という方が大半なので、費用を抑えたいのであれば別の部分を削るなどしてバランスを取りましょう。
玄関アプローチ
門から玄関までのアプローチは毎日歩く場所なので、こちらもこだわりたい外構箇所だと思います。
アプローチに使われる素材としてはコンクリートや石材などが多いのですが、全体に砂利を敷いて飛び石を配置するといったケースも多いです。
なお、玄関までのアプローチの工事費用としては10万円から15万円くらいが相場と言えます。
最近はDIYでアプローチ部分を自作する人もいますが、安全面から考えるとやはり専門業者に頼んだ方が安心です。
そこに住む限りずっと歩き続ける場所なので、長持ちするような設計・工事を依頼しましょう。
玄関アプローチに関する内容はこちらの記事で詳しく解説しています。
塀
日本の住宅の大半には塀囲いが設計されています。
塀は防犯上、家の中を見えづらくするといった効果がありますが、あまり高い塀を作ってしまうと閉塞感が生まれてしまうので特にバランスが重要です。
また、塀に使う素材によっても内外からの見え方が変わってくるのですが、たとえば目線の高さまで塀を建てる場合には腰まではブロックを積み重ね、その上は別の素材を使うといった工夫の仕方もあります。
たとえば安価でもオシャレなウッドパーツを使って外からの目隠しを作れば、その分だけ費用を抑えられますのでひとつの案として覚えておいてください。
そんな塀囲いの相場は敷地周りの全長にもよりますが、だいたい50万円～100万円くらいとなります。
塀は劣化したときに修理費用がかさむ箇所と言えますので、後々のコストも考えた上で素材や高さを検討しましょう。
フェンス
ブロックだけを使った塀を自宅周りの全面に設置するより、フェンスを併用した方が全体的なコストが抑えられますのでおすすめです。
素材としては軽量感のあるアルミ製のフェンスが多く見かけられますが、そのほかにも堅牢性の高いスチールや加工しやすい樹脂素材が使われています。
フェンスを全面に設置したときの費用相場は全長や高さにもよりますが、およそ50万円前後です。
道路に面していないような場所であればネットフェンスだけでも十分といった場合もありますので、住宅周りの環境に合わせて適切なものを選んでみてください。
フェンスの種類や費用相場について以下の記事で解説しています。
駐車場・カーポート
郊外に住宅を建てる場合や車を所持している方の場合は、外構工事として駐車場の設置が欠かせません。
駐車場には「平置き」「カーポート」「ビルトインガレージ」などの種類があり、選ぶものによって費用が大きく変わってきます。
もっとも安いのは駐車スペースだけコンクリートやアスファルトで地面を固める平置きタイプです。
カーポートは屋根あり・壁なしタイプの駐車場で、車を雨ざらしにしたくない方にはおすすめの種類と言えます。
ビルトインガレージは建物内部に駐車スペースを設けたもので、住宅全体の敷地面積が狭い場合には建物1階をガレージにして2階から上を住居にするといったケースも多いです。
そんな駐車場の費用相場は50万円～100万円となります。
なお、所有する車が増えればその分だけ駐車スペースが必要となり費用も掛かるので、そこも念頭に置いておきましょう。
駐車場の外構工事に関する記事はこちら
【外構工事】駐車場の費用相場｜コンクリート舗装・カーポート設置など
テラス
オシャレな庭先を眺めながらゆったりとした時間を過ごしたいという方にとって欠かせない外構が「テラス」です。
ウッドデッキにカバードポーチという王道カリフォルニアスタイルのテラスが欲しいといった方も少なくないことでしょう。
テラスは屋根の有無と床の材質、広さによって費用が変わってきますが、だいたい50万円くらいで済むことが多いです。
ちなみに床の材質で人気が高いのはやはり木材となりますが、タイルと比べるとやや割高となります。
まとめ
住宅を購入する際や家周りのリフォームを検討している際に知っておきたい「外構工事」に関する情報をご紹介してきました。
ご覧いただいたように外構工事は設置する構造物や選ぶ素材によって費用が変わってきます。
本文で解説した内容を参考にしながら、住宅用の資金と自分の構想を比べて最適な外構工事を依頼してみてください。
横浜ライフエクステリアでは神奈川県内の外構・エクステリア工事を承っております。新築外構からリフォームまで対応可能です。
ご相談や現地調査、見積までは無料でお受けいたしますので、お気軽にお問合せください。
