【外構工事】駐車場の費用相場|コンクリート舗装・カーポート設置など
一戸建ての注文住宅を購入するときや自宅のリフォームをするとき、設計上で重要になってくる部分のひとつが「駐車場」です。
やはり一戸建てには駐車場がつきものであることが多く、そのデザインには人それぞれの好みやこだわりが反映されます。
しかし、一言で「駐車場」といっても様々な種類があることをご存知でしょうか?
ただのコンクリート舗装した駐車場もあれば、雨や雪から車を守るために屋根を設置したカーポートタイプの駐車場もあります。
当然、どんな駐車場にするかによって費用も変わってくるのですが、この記事ではそんな駐車場を設置する際の「外構工事費用」をまとめました。
駐車場の地面に使う素材の種類や実際に駐車場を作るときの費用相場などを詳しくご紹介していきますので、これから家を建てる方やリフォームを検討している方はぜひ参考にしていってください。
駐車場の種類
それではまず、駐車場スペースによく使われている地面の素材から見ていきましょう。
砂利
駐車場の地面に使う素材でもっともシンプルなものが砂利です。
砂利は踏むと音が出ることから防犯効果も期待できる素材となっています。
また、砂利をさらに砕いた「砕石」を駐車場に使うことも少なくありません。
住宅用として使われる砕石にはカラフルな色をしたものもあり、デザイン性を考慮した上で採用することもあります。
しかし、駐車場に砂利や砕石を使うと跳ねた石や砂の塊で車や自宅を傷つけるケースもあり注意が必要です。
そのほか、常に砂利や砕石をフラットにしておかないと車に掛かる負担が偏り、一定のタイヤだけ消耗することもありえます。
芝生
庭のデザインと合わせて「芝生」を駐車場の素材に選ぶ方もいます。
芝生はコンクリートやアスファルトより照り返しが少なく、夏場は周囲の温度が上がりづらいといった特徴を持っています。
ちなみに芝生には天然芝と人工芝の2種類がありますが、費用が安いのは天然芝の方です。
人工芝は基本の費用が高く、また10年ほどしたら張り替えが必要となってきますので維持費も掛かります。
その反面、天然芝は日々の手入れさえしっかりおこなっていれば長く使えるため、ガーデニングが趣味である方にとっては素晴らしい素材と言えるでしょう。
ただし、どちらも雨の日には車の足元を汚してしまう可能性が高いので、その点は理解しておいてください。
アスファルト
アスファルトは広い面積を整地する際によく使われる素材です。
一般的な道路に使われているのがアスファルトであり、大半の方にとって身近な素材と言えるでしょう。
そんなアスファルトはコンビニやスーパーなどの広い駐車場に使う分には割安ですが、1~2台くらいしか停めない戸建ての駐車場だと逆に割高となるケースもあります。
コンクリート
戸建ての駐車場に使われている素材としてもっともポピュラーなものが「コンクリート」です。
コンクリートは「掃除や手入れがしやすい」「耐久性が高い」「雨の日でも足元を汚しづらい」といった多くの特徴を持っています。
また、車本体やタイヤ自体に優しいというのも選ばれている理由のひとつです。
コンクリートは太陽熱を留めやすいといった性質があるものの、他の部分においてデメリットはありません。
これから新しく駐車場を作るならコンクリートが一番おすすめの素材と言えますので、ぜひ候補に入れておいてください。
【外構工事】駐車場の費用相場
ここからは外構工事における「駐車場の費用相場」について解説していきます。
コンクリート舗装
前述の通り戸建ての駐車場に使う素材ならコンクリートがおすすめです。
そんなコンクリートを使って駐車スペースを舗装する費用は1台あたり「10万円」が相場となります。
駐車スペース全体の面積によって多少前後することはありますが、1台ならだいたい10万円を予算として見積もっておけば問題ありません。
また、これが2台分なら20万円、3台分なら30万円といったイメージです。
ただし、コンクリートは厚みによって費用が変わってきます。
駐車場の場合だと10cm~12㎝ほどの厚みを持たせるのですが、見積もりを取ったときに相場より高いと感じたらこの厚み部分をチェックしてみましょう。
コンクリートが不要なほど厚く設定されているのであれば、この厚みを減らすことで費用の削減が出来ます。
カーポートを設置する場合
カーポートとは駐車場部分に設置する屋根型の外構物を指します。
ガレージと違うところは、支柱と屋根だけで構成されていて壁がない点です。
(ガレージは扉以外が壁と屋根で囲まれていて、いわゆる車庫のようになっている)
カーポートは壁がない分、風の通り抜けが良く外観もスッキリとします。
そんなカーポートの費用相場は1台あたり「20万円~30万円前後」です。
設置する支柱の高さと屋根の素材によって費用が変わってくるのですが、このあたりはお住まいのエリアによっても選ぶものが異なってきます。
(雪が多い地域なら防雪・耐雪タイプ、風の強い地域なら耐風タイプなどを選ぶ)
あとはすでに地面がコンクリート舗装されているどうかによって費用が前後しますが、1台分のカーポートを設置するなら「コンクリート舗装:10万円」「カーポート設置費用(材料込み):20万円~30万円」の合計30万円~40万円(高くても50万円)を目安にしてみてください。
外構工事業者を選ぶ際のポイント
それでは最後に外構工事業者を選ぶ際のポイントを3つご紹介していきます。
施工実績を確認
まず、外構工事業者を選ぶときには「施工実績」を確認してください。
これまでにどれくらいの外構工事を手掛け、どういった実績を持っているのか調べることはとても重要です。
施工実績が少ないところが一概に悪いとは言いませんが、やはり一生に一度の新築住宅を任せるなら実績が多く安定した技量を持っている工事業者を選びましょう。
相見積もりを取る
新築の戸建てを建てる際にはいくつもの業者に相見積もりを取るというのが一般的です。
同じ外構物を作ってもらう場合でも業者が異なれば提示してくる費用も変わってきます。
その上で自分の予算と相手の実績、理想通りのエクステリアが完成するかどうかを検討しながら外構工事業者を選んでください。
また、相見積もりには価格交渉といった役割もあります。
仮に「実績で言えばAを選びたいところだがBやCの業者の方が価格は安い」といったときに、Aとの相談や交渉をするための材料として他社の費用を参考に引き出すのは悪いことではありません。
上手く交渉できれば自分の希望する外構工事業者にそのまま依頼することも可能となりますので、ぜひ試してみてください。
ただし、複数の業者に見積もりを取ってもらった場合、断る業者には丁寧な対応を心掛けましょう。
安すぎる業者には要注意!
支払う費用をメインに考えると、どうしても安い外構工事業者に目がいってしまいます。
しかし、費用の安さをウリにしている業者の中には材料費や人件費を大幅に削り、粗悪な工事をおこなうところもあります。
「安かろう悪かろう」という言葉があるように、ただお金の面だけを見て工事業者を決めるのは危険です。
こうしたリスクを回避するためにも施工実績や実際に利用した人の意見・評判は大事となってきますので、ぜひ事前のリサーチを欠かさないようにしてください。
まとめ
外構工事のひとつとして「駐車場」の費用相場や使われている素材の特徴などをご紹介してきました。
また、外構工事業者を選ぶポイントについてもご覧いただきましたが、とにかく重要なのは「実績を確認して複数の業者に相見積もりを取る」ということです。
安さに釣られて質の悪い工事をする業者に当たらないよう、業者選びはしっかりとおこなってください。